野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

問題行動ショーの動画公開

都城で、ジャワ舞踊家の佐久間新さんとのプロジェクト。本日は、児童発達支援のカラーズでの1時間。一言で言えば、いろいろな楽器を触ってもらったり、体を動かしたりの1時間。鍵盤で、ずっと一緒に弾いていた子ども。一人は、ようやく歩けるようになった…

みどり園とベートーヴェン

都城市総合文化ホールの企画で、ジャワ舞踊家の佐久間さんと昨日より都城に滞在中。本日は、障害者支援施設みどり園を訪ねる。昨年7月に訪れて以来の二度目の訪問。40名ほどの入所者の方々、通所の方々との1時間半。佐久間さんは自然とさりげない動きをし…

九州遠征開始

本日より九州遠征。ジャワ舞踊家の佐久間新さんとともに。そして、都城市文化財団の徳永さんも同行。 福岡の社会福祉法人明日へ向かってのガムラングループGo-Onの練習を見学する。スンダやジャワやバリのガムランの楽器が混在しているような感じだろうか。…

日本音楽を奏でるギタリスト

2月15日に大阪のフェニックスホールでの會田瑞樹ヴィブラフォンリサイタルで世界初演になる新曲「相撲ノオト」のプログラムノートを書いた。 相撲ノオト Sumo Note 野村誠 1 土俵入り 2 取組 3 大一番 4 ストニコ 2008年に、鶴見幸代、樅山智子と日本…

ピアノの引越

ベートーヴェンの交響曲第7番にちなんだ新曲を作曲している。ベートーヴェンの7番は、ドレミファソラシドと上っていく音階を連続したかと思うと、ドドシララソファファミレと下がっていく音階が出てきたり、シラソファミレドシと下がっていったり、こんな…

アコーディオン協奏曲の日本初演は、3月10日

明日、ピアノが家の中で引っ越すので、そのための片付けなどの作業をして後、ようやく散髪に出かけて、すっきりする。その後は、作曲。今書いている曲は、3月28日に豊中で、アコーディオニストの大田智美さんと演奏するのだが、3月10日に東京で大田智美さん…

《帰ってきた千住の1010人》30人バージョン

「千住の1010人 in 2020年」開催の5月31日まで、残り127日。本日は、東京藝術大学千住キャンパスの第7ホールにて、企画発表会を開催。「鍵盤ハーモニカ・イントロダクション」と、企画趣旨説明、最後には、「ボロボロボレロ!ワンダフル!」の試演までやっ…

アナンのパペット指揮者とブラウンのモビール指揮者

11月の東京大学でのシンポジウムの抜粋が、東京大学新聞に掲載されるとのことで、校正。ちょうど2ヶ月前。懐かしい。 ロンドンで展示した「しょうぎ作曲」の楽譜9点「1999 Calendar」がロンドンより返ってくる。こんな裏紙にやった楽譜がアメリカで出版さ…

フランクザッパの自転車演奏

福岡県の春日市のふれあい文化センターの樋口さんと電話ミーティング。昨年の夏に、「フルーツバスケット・オーケストラ」ワークショップを開催して好評だったために、続編を計画中。なんでも来年はホールの会館25周年らしく、25周年を祝して25曲作ってみる…

防音と断熱と香港とベートーヴェン

鍼灸に行き、体調を整えてもらう。 いろいろ書類の手続きなども行う。 里村さんと濃密な打ち合わせで、いろいろ新企画が浮上する。 ベートーヴェンについて作曲していたのだが、自宅の防音面で不備が多く、近隣にご迷惑をかけている自分に気づく。本当に申し…

ドボルザークと祇園精舎

大阪音大にて、「世界のしょうない音楽ワークショップ」の本年度2回目。本日は、日本センチュリー交響楽団の5名の音楽家によるワークショップ。ドボルザークの「新世界より」の第2楽章を題材にしたワークショップ。箏や三味線や琵琶やシタールやガムラン…

東京新聞に記事が載りましたーー

www.tokyo-np.co.jp 東京新聞に記事が載りました。 日本センチュリー交響楽団のワークショップ・ハンドブックの原稿執筆。結びの言葉を書く。 その後は、久しぶりに「Beethoven 250」の作曲作業。先週は、譜面を書く合間に、時々ピアノを弾いていたが、今日…

シェーンベルクは、だじゃれ音楽家だった

「千住の1010人 in 2020年」開催に向けての企画説明会の第2弾。本日は、台東区役所にて。 とにかく、この企画、結構、要素が多い。だいたい概要としては、こんな感じ。 千住スポーツ公園で1010人で演奏するのがフィナーレ 5月31日の1日限定イベント 街中各…

ボロボロボレロ!ワンダフル!

「千住の1010人 in 2020年」の開催が、5月31日に迫っている。そして、1010人の出演者を大募集中。本日は、すみだリバーサイドホール にて、企画説明会。野村の新曲《帰ってきた千住の1010人》(2020)の10シーンについても詳細に説明。 1 ボロボロボレロ…

千住の1010人 企画説明会前夜

阪神淡路大震災から25年。いつの間にか25年。 東京へ移動。 「千住の1010人 in 2020年」に向けての打ち合わせ。5月31日の開催に向けて、残り4ヶ月半。水上バス2台の予約も確定。電車の貸切も予定。道や河川敷や公園も使う予定。インドネシアやタイから…

パラサイト 半地下の家族

明日から東京遠征だが、本日は休日。美術展などに出かけようと思ったが、急に思いついて、家の片付けなどが少し進展し、引越しの段ボールが消滅し、棚が移動し、家の快適度が増す。BGMにポーランドのクラクフのクレズマーバンドが演奏するジョン・ゾーンのCD…

スペインとブラジル

スペインの作曲家ファリャについてレクチャーをした。鈴木潤さんが、ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスについてレクチャーをした。ぼくと潤さんが、クラシックの作曲家について解説するのは、かなり特異な出来事だと思うのだが、日本センチュリー交響楽団と仕…

スペイン民謡、ベートーヴェン、曽我大穂

明日のレクチャーで、北口大輔チェロリサイタルの演目であるファリャの「7つのスペイン民謡より」を解説するので、ファリャの楽譜を分析している。それで、本当はスペイン民謡に詳しい人が解説したらいいのだろうなぁ。YouTubeで、いろいろ見せられそうな動…

徹夜の音楽会2

「徹夜の音楽会2」を今年開催する。第1弾にもご登場いただいた作家のいしいしんじさんと打ち合わせをする。2年前の「徹夜の音楽会」では、襖に直接小説を書き、寝る前に寝付き小説を書き、朝には目覚まし小説を書き、大活躍だった。いしいさんとセッショ…

ベートーヴェンの呪縛

本日は、自宅にて、作曲。「Beethoven 250」というアコーディオンとピアノの新曲。2017年に、ルー・ハリソンの生誕100年に、「Homage to Lou Harrison」というヴァイオリンとバリガムランの曲を書いた。2018年には、ドビュッシー没後100年だったので、「Debu…

勝部の火祭り

昨年、十和田のピアノを巡るツアーをした。映像記録は、YouTubeで公開されていて、その後、個人的にこの体験を、「十和田十景」というピアノ曲集にした。10曲のピアノ曲から、どう展開するかで、「ワルシャワ十景」を作曲しようか、と漠然と考えていた。そこ…

「Beethoven 250」作曲開始

アコーディオンとピアノのための新曲「Beethoven 250」の作曲に着手。そもそも、ベートーヴェンを題材に作曲する予定ではなかった。そもそも当初は、3月28日の日本センチュリー交響楽団の演奏会で、ベートーヴェンの「田園」を演奏する予定だったらしく、…

輪島VS北の湖

日帰りで名古屋の実家へ。坂の上の家。久しぶりの坂道。父や母の昔話を聞く。 京都に戻る。JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)が、2016年12月にさいたまトリエンナーレで行った一ノ矢さんとの対談のテープ起こし原稿を読み、相撲への熱が盛り上がり、気が…

乱舞の中世

引越から2ヶ月弱、徐々に本棚に本が並べられるようになってきている。沖本幸子著「乱舞の中世」という本も、ようやく段ボール箱から本棚に移動。パラパラとめくり、180ページの以下の一節が目に止まる。 そもそも乱舞がとても中世的だと感じるのは、「乱」…

世界のしょうない音楽、今年は筑前琵琶も!

本日は、今年度の「世界のしょうない音楽ワークショップ」の第1回。もともと、豊中市と日本センチュリー交響楽団で2014年度に開始したコミュニティ音楽プログラムで、地元NPOのしょうないREKが尽力して実現。2年目の2015年から、大阪音大の民族音楽学の井口…

牛がゲップして温暖化する時代を生きる

タイのアナン・ナルコンから、「千住の1010人 in 2020年」のプランが届く。アナンは2014年の時には、「Super Fisherman」を作曲。その時に、巨大な人形を作って、パレードするアイディアを出してきたが、今回も巨大な人形の案が出てきた。今度は、巨大な人形…

鈴木潤さんとワークショップハンドブックを執筆中

鈴木潤さんと、原稿執筆ミーティング。お互いの原稿を照らし合わせつつ、これから作るワークショップ・ハンドブックの構成を考えつつ、互いにツッコミを入れながら、楽しく執筆。 ワークショップの事前に環境をどう整えるかの章、コミュニケーションに関する…

原稿執筆と新年会

「帰ってきた千住の1010人」の作曲が終わったので、日本センチュリー交響楽団との音楽ワークショップのためのハンドブックの原稿執筆に着手。鈴木潤さんからは、大量に原稿が送られてきたが、ぼくは今日、一気に書く。 例えば、無調の話を書いた。楽譜のある…

「帰ってきた千住の1010人」作曲完了

メールに返信しようと思っても、うまく言葉で返信できないことがあり、ピアノの小品「生きる Hidup」を作曲する。2020年の第1作。 それから、「帰ってきた千住の1010人」の楽譜を書く。内容は今まであたためていたが、いよいよ手書きの楽譜を書く。手書きで…

ピアノのツアー、火の音楽会のピアノ

鍵盤ハーモニカに関して、色々な国の人から時々問い合わせのメールが来る。今日もユダヤ人シンガーから問い合わせが来る。鍵盤ハーモニカに興味を持つ音楽家は、面白い視点を持っている人であることも多く、 Daniel Wolfという音楽家が以前、鍵盤ハーモニカ…