野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ポーランドの音楽

昨日の「問題行動ショー」について、いろいろ思い出し、反省したり次なる可能性を考える1日。 12月のポーランドに向けて、ポーランドのことをいろいろ調べてみる。オラシオさんのウェブサイトは、いろいろ貴重な情報がある。マセツキの音楽が、なかなかユ…

問題行動ショー世界初演

ついに、ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショーヨソモノになるための練習曲」の世界初演。開場から開演までの30分間は、カーニバル(=舞台上、客席、ロビーにて、全出演者で同時多発パフォーマンス)を敢行。野村チームは客席最後列の3列に座って、…

問題行動ショー、いよいよ明日

いよいよ「ノムラとジャレオとサクマの問題行動ショー ヨソモノになるための練習曲」も明日になった。丸一日の濃密なリハーサルの合間に、明日のプログラムのための文章を作文。すごく濃密で面白い数々の場面に本当に感謝。プログラムの文章を以下に転載しま…

ほぼ全員集合!

いよいよ「ノムラとジャレオとサクマの問題行動ショー ヨソモノになるための前奏曲」の本番まで残り二日。大詰め。 本日からホール入り。照明の仕込み完了後、リハーサル開始。ステージのセッティングが既に美しい。砂連尾さんが、「これだけ見たら、バット…

影の演出家

「問題行動ショー」に向けての集中稽古。with 砂連尾理さん+佐久間新さん。照明の藤原さんもびっちり付き合ってくださり、客観的に外から見ている人なので、藤原さんが実は影の演出家かも。愛を持って接してくださり感謝。 ほとんど休みなく5時間以上、稽…

負荷をかける

6月29日(土)の公演に向けて、砂連尾理さんと佐久間新さんという二人のダンサーとの集中リハーサルが始まった。この二人とこうしてクリエーションができることは、本当に貴重な時間だ。 今日は、衣装を持ち寄って、衣装合わせもして、衣装も確定した。と…

たまたま問題行動ショー/月刊「武道」のコラム

ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショー」が、今度の土曜日に迫っている。あと5日だ。今日は、自宅で作曲と原稿執筆の日なので、終日引きこもり。作曲に関しては、「問題行動ショー」で、香港のi-dArtの人が踊るシーンで、ピアノとクラリネットとヴァ…

巨人と眠りーポーランド編

京都芸術センターで、日本ポーランド現代美術展「セレブレーション」が開催中で、本日が最終日。日本ポーランド国交樹立100周年記念。出展作家の山本麻紀子さんのパフォーマンス「巨人と眠りーポーランド編」にて、ゲスト出演し鍵盤ハーモニカを演奏。やぶく…

アートという戦場

都城の朝食。朝からミーティング。都城市文化振興財団と都城市社会福祉協議会が共催しているところが面白く、各地の文化振興財団と仕事をしたことは多々あるが、社会福祉協議会とがっつり仕事をすることは、経験がない。単に障害者施設にアウトリーチをする…

ケアする力

飛行機に乗って、ビューんと宮崎へ、ひとっ飛び。佐久間新さん、長津結一郎さんとの「はぐくみフォーラム 〜芸術と福祉で育む多様な社会」に出演。都城市文化振興財団と都城市社会福祉協議会の共催。財団の徳永紫保さんの企画。長津くんは、コーディネーター…

「問題行動ショー」まで、あと9日

今日は、朝から鍼灸に出かけて行き、体の調子を整えてもらう。 それにしても、6月中旬だが、梅雨らしい雨など全然ない。15年ほど前までは、梅雨前線が日本列島の上に居座るのが普通だったけど、最近は、前線は日本列島から少しずれるのだろう。雨傘よりも日…

IM-OS

カエルはゲコゲコ鳴いているが、梅雨だと言うのに、今日の京都も雨降らず。農家の方は困っているかもしれないが、洗濯物が干せるのは有難い。パスポートの期限が切れるので、新しいパスポートを受け取りに出かける。移動中にIM-OSを読むことにする。デンマー…

展覧会をみる

東京オペラシティアートギャラリーにて、トム・サックス「ティーセレモニー」を見る。今度の日曜日で終わってしまう展覧会で、日本の茶道を模して、しかし似て非なるものを、見事なセンスで実現している。茶道の真似事みたいなアイディアって、誰でも思いつ…

ヴィブラフォンは鍵盤ハーモニカと似ている

ヴィブラフォン奏者の會田瑞樹さんの来年2月15日のリサイタルのために、新作の委嘱を受けている。今日は、ヴィブラフォンの楽器を説明してもらうために、會田さんのスタジオを訪ねた。 楽器の説明をしてもらって驚いたことは、ヴィブラフォンと鍵盤ハーモニ…

千住の1010人再び

2011年から、野村誠「千住だじゃれ音楽祭」というプロジェクトを継続している。そして、「千住」という地名からのだじゃれで、「千住の1010人」というイベントを、2014年に開催した。実際に、1010人の演奏者を集めるのに苦労したが、奇跡的に1010人が集まり…

「友へ」世界初演

本日、草柳和之さんにより、野村誠作曲「友へ」が世界初演され「合唱指揮者、金谷裕美子氏をしのぶ会」@聖書キリスト教会)、大変、好評だったそうだ。草柳さんは、DV問題に取り組むカウンセラーで、2001年に「DVのなくなる日のためのインテルメッツォ(間…

梅雨

明日から東京遠征。日本は梅雨。雨が降っていて、カエルが鳴いている。昨年の今頃は、ずっと香港だった。それに比べると、日本の6月はまだ涼しい。 雨だし、予定もないので、ずっと自宅。「問題行動ショー」に向けてのピアノの練習をする以外は、家事や読書…

Archway Sound Symposium

イギリスのロンドンで、7月に野村のしょうぎ作曲の楽譜「1999 Calendar」(共同作曲者=片岡祐介、林加奈、山辺義大)が展示される。展覧会やパフォーマンスの詳細がウェブサイトで告知されていた。ぼくの名前も確かに書かれている。行けないのが残念だけれ…

愛知大学にて、あひる

本日は、愛知大学に授業に行く。愛知大学は豊橋にある。吉野さつきさんが教えていて、彼女の授業に呼ばれている。午前中に、作曲家の樅山智子さんが授業したようで、スタジオ内に木の椅子がキャンパスの校舎の配置に並べてあり、そこにミニチュアキャンパス…

「問題行動ショー」練習中

ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショー」は、即興的な要素もいっぱいある公演だが、日本センチュリー交響楽団から二人クラシック音楽の名手が参加してくれるので、せっかくだから、ヴァイオリンとクラリネットとピアノによる15分強の大作を書き下ろ…

新曲「問題行動ショー」完成

鳥取の滞在が終わり、京都に戻る。バスの車内で、ヴァイオリンとクラリネットとピアノのための新曲「問題行動ショー」の作曲を完成させることができた。タイトルを、「カエルとヘビ舞曲」にしようか迷ったけれども、公演タイトルの「問題行動ショー」をその…

アンチ排除の住民参加型音楽劇を創作中

住民参加型音楽劇というジャンルがある。日本全国の各地で、市民ミュージカルとか、市民オペラとかが行われている。ぼくも、2007年に、宮城県大河原のえずこホールに頼まれて、ホール10周年企画として、演劇交響曲「十年音泉」を監修した。これが、演劇、ダ…

7曲できた

鳥取でのクリエーション。鳥取銀河鉄道祭の秋の公演 ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」(11月2日、3日)に向けて。 午前中は、鳥取少年少女合唱団のリハーサルを見学。この合唱団にも出演していただく予定。幼稚園から高校生までの40名ほどのこどもた…

ヘビよカエルよ!作曲が終わるぞーー!

昨日、一昨日で、ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショー」のイメージが、どんどん明確になっていったこともあって、今日は、作曲も大詰めなので、缶詰になって作曲したくて仕方がないが、鳥取に遠征なのだ。 でも、家を出る直前まで、譜面を書き続けて…

見えないは見える

JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の世話人の里村真理さんと打ち合わせ。「オペラ双葉山」の今後の展開に向けて、いろいろ書類作成など。通常、一人で行う作曲を複数で行う共同作曲にずっと取り組んできたけれども、書類の作成も複数で作っていくのは、…

問題行動ショーの会場下見

昨日、「天安門事件」のことを書いたが、今日は、「平和と音 (平和研究第51号) | 早稲田大学出版部」という本の情報を知った。なんでも、作品概要のところに 平和を奏でる音、平和を表現する音。カントの思想とEDM、ジェフスキー、カーデュー、高橋悠治、…

天安門事件から30年

6月4日という日は、去年までは特別意識する日ではなかった。6月4日は、天安門事件が起こった日だ。昨年はモックさんに連れられて、野外で10万人もの人が集うキャンドルナイトに参加した。今日は天安門事件から30年だ。中国が民主化する最大のチャンス…

ポストワークショップ

野村さんは、いろいろなところでワークショップをやっていますけど、ルーチンにならないんですか?いつも、新しい発見がありますか? 昨日、質問された。はっきり言って、新しい発見がないのならば、ワークショップを断るだろう。実際、毎回、いろいろな現場…

障害からひろがる表現とケア 2日目

九州大学に来ている。「身体表現ワークショップ 障害からひろがる表現とケア」の二日目。ワークショップのタイトルから、この二日間10時間のワークショップのぶっ飛び具合は、なかなかイメージできないかもしれない。ワークショップの講師として二日間関わっ…

障害からひろがる表現とケア

6月になった。2週間ぶりの福岡。今年は九州多く、3月に福岡市美術館の下見、5月が福岡市美術館、6月が九州大学と、下旬に都城、7月が都城で、8月に福岡で子どものワークショップといった具合。 新幹線では、最初リゲティの伝記を読んでいたのだが、作…