野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

問題行動ショーの作曲がつづく

本日も自宅に引きこもって作曲。ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショー」@アクア文化ホール(6月29日)に向けて、ヴァイオリンとクラリネットとピアノによる濃密な曲を書き続けている。譜面を書いていると、いつの間にか何時間も経って、1日が終…

リゲティの伝記

作曲家ジョルジ・リゲティの伝記を読んでいる。著者は、Richard Steinitz。ハダスフィールド大学の作曲の先生だった人で、ハダスフィールド現代音楽祭を立ち上げた人。今から25年前、イギリスのヨークに住んでいた時、ぼくはハダスフィールド現代音楽祭に行…

キャンパス内を練り歩く

愛知大学での授業。同大学教授の吉野さつきさんに招かれて。本日2コマ、再来週に2コマの合計4コマのワークショップ。 吉野さんは、先週、韓国の蔚山にて、高齢者とのアート活動について発表したそうで、そこで、野村誠の「老人ホーム・REMIX」のことをプ…

「問題行動ショー」のためのリハーサル

ノムラとジャレオとサクマの「問題行動ショー」まで、あと1ヶ月。本日は、佐久間新さんとのリハーサル。みっちり3時間強に渡っての濃密なリハーサル。いや、リハーサルというよりは、佐久間さんと二人きりのワークショップと言うべき。色々なアイディアが…

David Hughesのレクチャー

昨夜、我が家にインドネシアの作曲家Gardika Gigih Pradiptaが泊まったので、ギギーとの朝食。ギギーと語り合う。ギギーは、ぼくが上野さんの調律の考えについて、本を書くべきなのではないか、と言う。確かに、それだけで一冊の本をつくるのは難しいかもし…

ピアノの本音

ついに、「ピアノの本音」(@ Stimmer Saal)。 「十和田十景」の10曲を世界初演。十和田での体験を知らない観客たちが、タイトルと音楽だけで、十和田を旅する。そんなツアーに音楽で連れて行くのも、面白い体験だった。また、やってみたい。 上野さんの…

ピアノの本音、いよいよ明日です

明日の「ピアノの本音」第4回に向けて、レジュメ/プログラムを作成する作業。これは、普通のピアノソロのコンサートのプログラムを考えるよりも断然むずかしい。というのも、調律師の上野さんの思いをどうやって聴衆に伝えるか、が難しいのだ。 上野さんは…

十和田のまちのピアノをめぐるちいさなツアー

3月に行った「十和田のまちのピアノをめぐるちいさなツアー」の動画が公開になった。お宅にお邪魔し、それぞれのピアノにまつわる物語を聞き、ピアノを即興で弾いた2日間。いろんな出会いがあったことが、懐かしい。このツアーの体験をもとに、その後「十…

ピアノの研究

本日は、即興とピアノを教える日。ピアニストの方が訪ねて来て、色々、ピアノと即興を巡って、いろいろお話をしたり、即興をしたり、ピアノを弾いたりする。とりあえず、「十和田十景」の10曲を初見で弾いてもらったり、「福岡市美術館第2集」の9曲を弾…

カエルも鳴き始めている

京都の自宅のあたりで、カエルが大合唱を始めた。昨年のこの時期は、香港に3ヶ月行っていたので、2年ぶり。カエルたちの声を聞くのが、楽しい。昨年は、蛍も見られなかったので、今年は蛍も見たい。 さて、今日も、自宅でピアノに向かう。今度の日曜日には…

また作曲が始まる

本日は、鍼灸に行って、体の調子を整えてもらう。最近、主に自宅で自炊中心の暮らしをしているためか、ここ数ヶ月で一番状態がよかったようで、嬉しい。 鍼灸といえば、5月26日(日)のコンサート「ピアノの本音」でご一緒する調律師の上野さんは、ある意…

風呂敷は広げた方がいい

今度の日曜日(26日)のコンサートに向けて、相変わらず自宅でピアノを研究中。ピアノを弾き始めて45年ほどになるが、この年になっても発見も多く、上達できることも多いので、日々稽古や研究が楽しい。今日は、主に、Gardika Gigih Pradiptaの新曲「A les…

排除について

排除の話。 できる、できないの話。 英語で障害者という言葉は、people wtih disabilityとか、disable peopleとか言う。abilityが能力で、disabilityはその反対の言葉。 世の中にいる人は、みんな、できることもあるけど、できないこともいっぱいある。だか…

ノムラノピアノ✖️福岡市美術館

福岡市美術館でのコンサート。会場は、ミュージアムホール。ホールという名前がついているが、ホールというよりは、レクチャーができるセミナー室といった感じ。小さな舞台があり、あまり使われていないアップライトピアノがある。ピアノは、あまり弾かれて…

福岡市美術館で「福岡市美術館」を演奏する

福岡に移動。リニューアルオープンした福岡市美術館へ。 福岡市美術館では、2009年に3日間のワークショップを行い、それに基づいてピアノのための21の小品「福岡市美術館」を作曲した。楽譜は、福岡市美術館の展示スペースで無料配布され、自由に持ち帰る…

家でコンサートしたいな

最近、朝は米粉と豆乳のパンケーキをつくって、紅茶を飲んでいる。そんな感じに1日が始まると、ちょっと嬉しい。 相変わらず、自宅でピアノを練習している。明後日に、福岡市美術館でのコンサート「ノムラノピアノx福岡市美術館」。来週は、滋賀のスティマー…

ギギーの新曲A lesson about sound

土曜日に福岡市美術館でピアノのコンサートを控えているので、今週は自宅でピアノを練習するために予定を入れていない。ピアノを練習すると同時に、事務作業や家事をする。今日は、トイレや台所などの床磨きをいっぱいやって、気持ちがすっきりした。掃除は…

カナダからインタビュー

今日も自宅で過ごす1日。5月18日の福岡市美術館でのコンサートに向けての準備が中心。ピアノを練習したり、新曲「福岡市美術館第2集」の譜面の手直しをしたり。このコンサートは、ピアノのコンサートであるけれども、美術作品をピアノで解説するコンサ…

福岡市美術館に向けて、作文と練習

今週の土曜日に、福岡市美術館にてピアノコンサート「ノムラノピアノ×福岡市美術館」が開催されるので、今日からは、このコンサートに向けての準備が中心になる。 とりあえず、当日に配布する曲目解説を作成すべく、演奏する曲を一曲ずつ確認していった。特…

砂連尾さんとのリハーサル

砂連尾理さんと、リハーサル。6月29日に開催の「ノムラとジャレオとサクマの問題行動ショー」に向けて。 リハーサルと言っても、砂連尾さんとのリハーサルは、話すことがいっぱいだ。問題行動とは何か?というところから始まって、いろいろ話す。例えば、…

千住の1010人 再び

東京藝術大学千住キャンパスにて、ミーティング。2011年より、「野村誠千住だじゃれ音楽祭」を続けている。2014年には、「千住の1010人」というだじゃれから、1010人が演奏するコンサートを開催し、野村誠、メメット・チャイルル・スラマット、アナン・ナル…

ウマの足の動きを真似したい

昨日のナカリさんを再び訪ね、乗馬体験をさせていただいた。馬との音楽は経験があったが、馬の上に乗ったのは、人生初。しかし、今日の大きな発見は、乗馬がうまくできずにリタイアした後、馬を観察することにあった。馬の足の運びが、とにかく面白い。右後…

ウマとの音楽

十和田市現代美術館では、ナデガタインスタントパーティーが馬をテーマにした展示をしている。現代美術館の里村さんが、奥入瀬の山の中の馬に会わせに連れて行ってくれ、ナカリさんという乗馬をこよなく愛する方と出会わせてくれる。この方は、以前、アーテ…

確定申告への道は遠い

確定申告の書類の作成を、ようやく開始。例年、2−3月は年度末で仕事が多いので、確定申告は年度明けに行くのが通例となっている。今日は、そうした書類の整理作業を進めた。事務作業を続けて、目がチカチカする。そう言えば、昔、桜井真紀子さんのために、…

いっぱい眠ったことと、パンフレットの文章。

久しぶりの休日。 今日は、たくさん眠った。 眠るといえば、昔、碧水ホールでのコンサートのプログラムのために、島袋くんが書いてくれた文章も、寝ることについて。ちょっと、当時のパンフレットの文章を転載して、読み直してみよう。2003年のコンサート。 …

ピアノの本音vol.4

ピアノの調律師の上野泰永さんという人がいる。というよりも、調律師という言葉の範疇を超えたクレイジーな人がいる、と言った方がいいかもしれない。ピアノの音色を追い求めて、理想のピアノを追い求めて、独自な路線に行き過ぎた人だ。 1988年に、自ら…

お城で演奏したのは、多分、人生初

本日は、尼崎城で、「瓦の音楽」のコンサート。出演は、野村誠、やぶくみこ、Gardika Gigih Pradipta、佐久間新、市立尼崎高校吹奏楽部、司会が青木将幸、主催が尼崎市で、協力が淡路島アートセンター。 オープン間もない尼崎城で、連休中で、無料のイベント…

福岡市美術館(第2集)作曲完了

今日も、1日、自宅に引きこもり。連休は、どこも人混みなので、自宅に引きこもって作曲するのが、本当に向いている。 昨日、スケッチした「たった一つの実存を求めて」を作曲。譜面を書くが、実際に弾いてみると難しくて弾けないので、作曲から一転してピア…

ラヴ・トレイン、たった一つの実在を求めて

相変わらず、福岡市美術館の美術作品を楽譜と見立てて、作曲中。かつては、絵を楽譜として解釈するワークショップなんて、ありがちで、興味なかった。なんか結果が予想できる気がするし、こういうのは、やっている人いろいろいるし、ぼくの仕事じゃないと思…

フォートリエ「直方体」、ポルケ「Nessi Has Company II」、北山「言葉は海へ」

疲れがたまっていたのか、12時間ほど熟睡。清々しく目覚める。 オフなので、自宅でのんびり。お茶を飲み、ピアノに向かう。気がつくと、5月18日の「ノムラノピアノ✖️福岡市美術館」に向けて、新曲のアイディアをスケッチすることになる。こうやって書く…