野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

タイの滞在先も決まりそう

今日こそ最後だろうと思って、調査ビザの書類を受け取りに市役所へ行く。書類を受け取ると、これを5枚コピーをとって来て下さい、と言われる。5枚コピーをとってくると、それぞれに捺印して後、一枚を市役所が取り、一枚をぼくが取り、あと3ケ所に提出す…

ノムラノピアノもうすぐ

相変わらず、調査ビザの手続きが続いている。市役所へ提出に行く。繁華街の中心に、市役所はあって、ビルとビルの間に、広大な庭がある。こんな中心地で、空間をこれだけ開放的に無駄に使っていることに感動。日本だったら、これらの部署は、この10分の1…

アンヘラとアレハンドラ

晶文社のホームページに16回連載したエッセイを全部通して、読んでみる。この続きに、今回のインドネシアのことを書いて、一冊の本になるはずだ。17回目の原稿を書き始める。インドネシアで感じていることを、日本語の文章でも、ちゃんと書いてみようと思う…

ミロトのテレ・コラボレーション

朝から市役所に書類を取りに行く。受け取ると、受け取った書類以外に、ここで提出した書類と同じもの(パスポートのコピー、ビザのコピー、調査計画など)を持って、別の役所まで行くように言われる。えーっ、それなら、再ヨから全部2部コピーとっておいた…

iCANの準備中

午前中に、市役所に書類の提出。タクシーを使って行くのも芸がないので、バスがないかバス停で聞いてみると、ちょうど良いバスがあった。だんだんジョグジャ市内のバス路線に詳しくなっていく。5週間前から続けている調査ビザの手続きだが、未だに継続中。…

コラボラシ#4開始

「子ども創造音楽祭」へ向けての芸大生へのワークショップ3回目。学生達が小学校でワークショップを実践する前に、実際に身の回りの物で音楽をするワークショップを実施したが、今は、学生達は既に小学校でワークショップを開始しているので、現場での悩み…

ジョグジャの銀河鉄道の夜

ひかりさんが訪ねて来て、ジャワでの数々のエピソードを聞く。やぶさんが作曲したガムランによる劇音楽「銀河鉄道の夜」の録音を聴く。演奏は、大阪のガムラングループ「マルガサリ」で、6人の奏者の多くは初心者らしい。演奏の技術を習得していなくても、…

語りものーtembi音楽祭にて

いよいよ「トゥンビ音楽祭」。朝からリハーサルだが、音楽祭のスタッフが車で迎えに来てくれる。プンドポでは、ウーキルのバンド「スニャワ」がサウンドチェック中。ぼくは、その裏のミュージアムにて、会場チェックとリハーサル。ピアノを置く位置、マイク…

iCAN

iCAN(Indonesia Contemporary Art Network)のアンタリクサとのミーティング。iCANでは、WIPS(ワークインプログレス)のシリーズをやっているらしい。これは完成した作品を発表するのではなく、作品の途中経過を公開し、観客とディスカッションをしながら…

蚊は治療をしてくれているのか?

ギギー君とのリハーサル。前回で、作品の全体はできあがっているので、何度か通して練習。スマトラのシーンや、バリのシーンが、キャラクターがはっきりしていなかったので、少し修正。これで、24日の「トゥンビ・ミュージック・フェスティバル」で、世界…

ラピンドー

ウォウォとウーキルと、ジョグジャでのコンサートに関する打ち合わせで、また、とんでもない話を聞いた。ラピンドーの件だ。インドネシアには原発がないので、原発の話だとピンと来ないかもしれないが、ラピンドーの話に置き換えれば、インドネシア人にも分…

市役所と警察

先週末、ようやく内務省から書類が届き(1ヶ月かかっている)、朝から市役所に書類を持って行く。今ごろ住民登録です(一ヶ月後には出国なのに)。市役所に行くと、別の所に行って、そこで書類をもらって、それを持って来るように言われ、そちらへ再度、タ…

ギギーとのリハーサル

ギギー君との今日のリハーサル(=共同作曲)で、曲が一気に進展した。昨日の時点で 1)ドドンのテーマ 2)船の歌 3)カリマンタンの樹々の踊り 4)船の歌 5)日本 6)田舎の風 となっていた。ギギー君は、「田舎の風」のアイディアを考えてきていて、…

桜とナルト・サプトと同窓会

朝起きて、昨日やり残した鶴屋南北の作曲の続きを終わらせる。いやぁ、南北さんとのやりとりは、本当に面白かった。これを叩き台にして、日本におられる田中悠美子さんと、個別に練習し、メールでやりとりして修正して、練り上げていく。ひとまず、叩き台が…

鶴屋南北のちガルディカ・ギギー

早朝の電車に乗って、東ジャワ遠征から、ジョグジャカルタに帰って来る。濃い2日間だった。やりかけだった鶴屋南北のテキストに作曲をする(7月26日、隅田川アートプロジェクトで初演)。田中悠美子さんの提案で、やることになったプロジェクトで、最初…

もう一つの現代音楽

マランでの濃厚な一日を終えて、熟睡。朝10時に起こされて、水浴び。朝ご飯をご馳走になった後、色々な方々との挨拶などもして、高速バスターミナルまでレディに送ってもらう。高速バスターミナルで、切符の買い方をレディが説明しているうちに、レディの…

狂気と作曲(マランにて)

東ジャワ第2の都市、マランに着いたのは、朝5時過ぎ。標高400mを越える高地に、これだけの大都市ができるのは、インドネシアならでは。熱帯だと、涼しいところを求めて、人々は高原に住むのだろう。早朝にオーガナイザーのレディーが迎えに来てくれて、移…

新世代のガムラン作曲家たち

これまで、中部ジャワのジョグジャカルタで過ごして来ましたが、いよいよ今晩より、東ジャワに遠征です。最低限の着替え、楽器など、荷作りをすませてから、タマンブダヤ(文化会館)のコンサートホールにコ行く。ウェリーの新作を含む、ジャワ・ガムランの…

舞踊学科の授業

舞踊学科の先生で、作曲家のスボウォさんの授業「舞踊音楽の作曲」の学生の作品を録音しに行く。スボウォさんは、伝統音楽の家で育ち、大学に入る以前に、ガムランの音楽は既に習得していたため、大学ではジャワ舞踊を学ぶ。大学在学中に、ジャワ舞踊、バリ…

応援する仲間たち

ギギーのインタビューも書き起こし、これで5人のインタビューが完了。いよいよ6人目。ジャワ・ガムランの伝統音楽の作曲家、非常に才能溢れる若手のウェリー君にインタビュー。通常、30分弱で終わるインタビューは、40分にも及んだ。ウェリーは、ガン…

ジョグジャで作曲を学ぶ日本人

ジョグジャの芸大の西洋音楽学科で作曲を学んでいる日本人の方とお会いして、お話を聞いた。こちらに、ガムラン音楽やジャワ舞踊を学びに来る留学生はいっぱいいるけれど、西洋音楽の作曲をどうして、インドネシアで勉強しようと思ったのか、一体、どんな授…

レコーディング

ウーキルの家で、今まで作った3曲をレコーディングしよう、ということになる。風通しの良いインドネシアの家で、全部の扉を締め切り、外の音を可能な限り遮断して、録音。一発録り。2曲録音したところで、3時のお祈りの時間。しばらく、お祈りが鳴り止む…

ウーキルのちギギー

ウーキルと一緒に、マラン行きの電車のチケットを買いに行く。マランまで、通常エグゼクティブ席で、片道3,000円ほど。エコノミー席で800円。ところが、プロモーション価格のエグゼクティブ1,000円が2席だけあったので、これを購入。運良く、行きも帰りも安…

ジョグジャの芸大にて、ディスカッションいろいろ

ジョグジャの芸大、大学院の作曲の授業。メメットさんの授業だが、今日は、ぼくの作品のプレゼンとなり、朝9時の講義に出席することに。こちらの9時だから、少々遅れて始まるだろうと、9時15分頃に行くと、もう全員集合して、まだかと待っていた。先週…

ウーキルとの3曲目

本日は、また、入国管理局まで出かけ、バス停でも、バスの待ち時間が相当長く暇なので、バス停で働いてるお姉ちゃんと、ずっとお喋りして暇つぶしたり、結構満員になったバスで隣に座った女子高生と喋ったりして、近くて遠い入国管理局に行って、いろいろ、…

ミニマックス・ミュージック  

ジョグジャの芸大に、スボウォさんの授業「舞踊音楽の作曲」を見に行く。踊りを専攻している学生がダンスの音楽を作曲し、それを録音して、最後は、その音楽に合わせて踊るという授業。行くと、学生がまだ集まっていないので、学生が集まるまで学食でお茶を…

こども創造音楽祭にむけて

まだまだ、遥か先の7月26日に、東京でコンサートします。田中悠美子さんと、鶴屋南北が自分のお葬式のために書いた「万歳」の台本があるらしく、それを上演したりするのです。面白そうですが、7月中旬まで、ずっと東南アジアなので、あんまり一緒に練習…

アスモロさん

現代音楽の作曲家で、ジョグジャカルタ現代音楽フェスティバルのディレクターであるアスモロさんが訪ねてくる。今日は、アスモロさんにインタビュー。彼は、西洋音楽を学んだ作曲家だが、ガムランなど伝統楽器の曲もいくつも作っている。音階の違う(ペロッ…

メメットさんとハリアントさん

メメットさんのインタビューの文字起こしの続き。何とか最後まで書き起こせましたが、早口で聞き取れなかったところがあるので、そこは、あとでインドネシア人に質問することに。ハリヤントさんと、メメットさんの意見が、全く違う方向だったのには、驚きま…

ジョグジャ芸大の作曲クラス

今日は、ジョグジャの芸大の作曲の講義をさせられることに。メメットさんの授業へ行く。出向くと、グロッケンシュピール、シロフォン、マリンバ、ヴィブラフォンという四重奏のために、「テーマと変奏」を書く、という課題を、全学生が取り組んでいた。西洋…