野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

北斎漫画と四重奏と2089年と隅田川

人に会う数よりも虫に会う方が圧倒的に多い青森の森の中に滞在しておりましたが、一泊だけ虫よりも圧倒的に人に会う東京に行きました。アサヒビール・ロビーコンサートで「野村誠×北斎」が開催されるからです。一昨年のアサヒアートスクエアでのコンサート、…

神は細部に宿る 

国際芸術センター青森での展覧会「肌理と気配」がスタートし、本日がオープニングです。ミース・ファン・デル・ローエの「神は細部に宿る」という言葉を副題にしている展覧会で、実際に作品を見るまで、どういうことか分からなかったのですが、本日、この場…

展示完了

国際芸術センター青森にて、滞在制作をしておりまして、本日ついに展示完了しました。今まで楽譜を展示したり、映像を展示したり、連作のドローイングを展示したこともありますが、こんな巨大な展示を成し遂げたのは初めてで、大変興奮しております。 昨日の…

畝の遠近法

国際芸術センター青森(ACAC)にて、滞在制作中です。現在、40m×8mの五線譜になっている畑「音楽畑」と、風でピアノを鳴らしながらレタスを育てるプランター「レタスピアノ」と、根っこをつなげて五線の楽譜をつくる「根楽」の3作品を創作中です。「音楽畑…

音楽畑

国際芸術センター青森(ACAC)にて、滞在制作中です。7月28日から始まる「肌理と気配 textures」という展覧会に向けて、準備中です。 http://www.acac-aomori.jp/展示作品のタイトルをついに決めました。 1) 音楽畑 Field of Music 2) レタスピアノ Lettuce…

土上で考える

国際芸術センター青森(ACAC)にて、滞在制作中です。40m×8mの畑の五線、なんとか本日、40mの五本の畝が一応完成しました。小節線としての通路も作りました。昨日購入の苗を、植えていきました。土の五線で作曲するからには、紙の上で考えるのはやめて、…

苗を追加

国際芸術センター青森(ACAC)にて、滞在制作中です。青森公立大学の「芸術サークル」の学生さん達が、水やりや畝づくりで手伝ってくれているので、順調に進んでおりまして、畝作りが進んでおりますので、追加で苗を植えようと思いました。紙の上に音符を書く…

ミタクールー

本日は、壁に根っこを仮ではって、五線を作りました。これが何とも味わい深い。フィンランド人の写真家のアンニとトゥオモもノムラ農園に遊びに来てくれました。青森公立大学の「芸術サークル」の学生たちは、水やりや観察日記、畝作りなど、手伝ってくれて…

のむら農園

国際芸術センター青森(ACAC)にて、滞在制作中です。 ACACのブログに写真出てますよ。 http://acacaomori.exblog.jp/18239736/帰国して一週間になろうとしておりますし、青森入りしてから3日ですが、時差ぼけがなかなか抜けず、本日は13時起きでした。も…

青森公立大学、芸術サークル

朝、時差ぼけで目が覚めたので、Andrew Melvinの博士論文「作曲家と演奏家の創造的共生ー即興を含む作品における共同作業の実践の一考察」を読んでおりました。ストラヴィンスキーが、未来を予測する言説の中で、post-composer periodという言葉を言っている…

青森入り

昨夜より、国際芸術センター青森(ACAC)に来ております。http://www.acac-aomori.jp/こちらで滞在制作中です。40m×8mの5線の畑を作り、野菜を育てております。植物の育ったところが音符になるわけで、ゆっくりと作曲しております。2週間ぶりに来ました…

畑にて

帰国して、時差ぼけなので、早朝から畑に行き、ジャガイモと枝豆を収穫。通りがかりの大正生まれの女性から、とれたてのキュウリをいただく。自分で育てた枝豆、本当に美味しかったし、おばあちゃんの曲がったキュウリも美味しかった。

時差ぼけですが

京都造形芸大での特別講義の3回目。時差ぼけで眠気の中、頑張って行ったのに、今日は、試験や合評の前で、学生が少なかった。でも、逆に言うと、そういう時に出席してくれた学生とこそ、特別な体験をしたいと思う。3回の講義を経て、8月18日に、京都の…

デモの音楽

本日、イギリスより帰国。時差ぼけで眠いし、家に食材が何もないので、近所のカフェにご飯を食べに行く。久しぶりの日本食。カフェでは、大飯原発にデモに行った人がいて、色々熱く語っている。東京でも関西でも、反原発デモが起こっているようで、それらは…

キドラット・タヒミック

ロンドン滞在最後の日。本日レクチャーをするフィリピン人の映画作家の巨匠キドラット・タヒミックと出会う。彼の噂は、なんとなく聞いたことがあったが、会うのは初めて。強い意志と、やさしさと、誠実さを持つ、自由で独創的なおっさんであることは、一瞥…

マイケル・パーソンズ

ロンドンでは、ワークショップ期間中は、主催者の用意したホテルに泊まっておりましたが、仕事が終わった後、知人宅に泊めてもらっています。マイケル・パーソンズは、1938年生まれの作曲家で、1969年にコーネリアス・カーデューらとスクラッチ・オ…

迂回

イギリスの西南部は、大雨のため洪水です。昨日は、予約していた電車がキャンセルになり、別の電車で何とか、ヒューの家まで行き、俳優のサラと再会。今日は、ヒューが出演する(石鹸会社のLUSTが主催する)Lust Festivalを見に来ました。幸い雨はやんだもの…

ロンドンの日々のメモ

詳細は、追って更新する予定ですが、。6日には、Southbank Gamelan Playersの方々と、野村誠作曲「踊れ!ベートーヴェン」を練習。少人数でしたが、見事な演奏で、作品の可能性拡がりました。彼らのオリジナル曲(パンク風のガムラン曲など)も体験。即興も…

室内と外で、曲調が全然違う。しかし、ロンドンは寒い

ロンドン滞在中です。ヘイワード・ギャラリーでの3日目は、しょうぎ作曲のワークショップ。3日連続で参加してくれた人もいました。嬉しいです。3日間で紹介した内容は、 ピアノと管弦楽のための「だるまさん作曲中」 プールの音楽会 白井剛との「Physical…

ロンドンのワークショップ2日目

ロンドンのSouthbank CentreのHayward Galleryでのワークショップ2日目。wide open schoolのブログに、写真やレポートが載っております。こちら http://wideopenschool.wordpress.com/2012/07/09/mistakes-and-misunderstandings-in-music-makoto-nomura-2/…

ロンドンでのワークショップ1日目 音楽と身体の動き

ロンドンのSouthbank CentreのHayward Galleryでのワークショップ1日目。 本日のワークショップの模様が、ヘイワード・ギャラリーのブログにアップされています。英語ですが、写真入りで楽しく読めます。http://wideopenschool.wordpress.com/2012/07/03/ma…

ロンドンの日々

昨日、ガムランの新作初演のコンサートを楽しみ、マイケル・パーソンズの家を訪ねました。マイケルの新作も聞かせてもらったし、彼が「ピアノのための11の小品『静岡県立美術館』」から抜粋で、初見で弾いてくれたのですが、それが素晴らしかった。それか…