野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

謎を作って謎を解読する〜砂連尾さんの振付

昨日は、大阪で「子ども熱帯音楽祭」の打ち合わせをしておりました。本日は、砂連尾理さん(ダンサー)とドキュメンタリー・オペラ「復興ダンゴ」のリハーサル。これが、またまた新展開でした。ダンスのシーンが、それ以前のお年寄りの語るシーンと、ちゃん…

集まれ!風呂フェッショナル

本日、東京都足立区のタカラ湯にて、「お湯の音楽体験会」を開催しました。参加者のほとんどは初対面の方々で、水着を着用して、男女一緒にお風呂に入るという光景自体が、なんとも新鮮で、やはり不思議な体験でした。25名で、一斉に桶を水に落としたり、…

復興ダンゴ

老人ホーム・REMIX #2「ドキュメンタリー・オペラ『復興ダンゴ』」を、完成形ではありませんが、現時点で上演できる範囲内で上演して、特別養護老人ホーム「さくら苑」の皆さんに鑑賞していただきました。また、照明の伊藤さんとも打ち合わせしました。本日…

お年寄りの言葉とヒップホップ

話している言葉の映像から作曲するきっかけは、一昨年の福岡市博物館でした。吉野さつきさんのアーツマネジメントのワークショップを題材に、映像+ピアノの作品を作りました。で、同様のやり方で、お年寄りが戦後の復興を語る映像を題材に、ドキュメンタリ…

人との関わり、音との関わり、場との関わり

2月5日に、徳島で行われる日本音楽療法学会の四国支部大会にて、「人との関わり、音との関わり、場との関わり」というタイトルで講演を行います。そのレジュメを書いておりました。一応、次の7つの題目で進めて、 1 ベン・スハルトの即興3つの原則 2 人…

ハローファームプロジェクト

近所の八百屋さんで見つけたチラシ。「ハローファームプロジェクト」。原発事故で農業に携わることが困難になった人が関西で農業に携われるようにする活動をしているようです。http://on-the-slope.com/hellofarm/いろいろと始まっているのですね。ぼくの方…

砂連尾さんの独特なダンスと交わる

「ポータブル・コンチェルト」のコンサートが終わりまして、いよいよ2月18日、19日の老人ホーム・REMIX#2として発表するドキュメンタリー・オペラ「復興ダンゴ」に向けてのリハーサルが開始です。ダンサーの砂連尾理さんと、濃密な稽古をしました。今作…

1月29日は、お風呂の音楽体験会@タカラ湯(北千住)

東京でお風呂で音楽する体験会あります。参加者募集中。http://aaa-senju.com/archives/1002

「ウマとの音楽」再演情報

野村誠作曲の「ウマとの音楽」(2005)が、松原智美さん(アコーディオン)、坂尾明子さん(ピアノ)により再演になります。 1月28日(土)14:00〜 和泉市久保惣記念美術館EIホール(大阪) 2月25日(土)14:00〜 たかいし市民文化会館 アプラ小ホール(大阪…

スティマーザールのピアノ

本日、マレーシアから来日中の作曲家/ピアニストのロス・ケリーの要望で、調律師上野泰永さんの音の実験場としてのホールStimmer Saalを訪ねました。上野さんは、1月21日のジーベックでのコンサートで調律をするだけに留まらず、出演者の立ち位置から、…

ろのきんトリオ

かつて、ジャニーズに、たのきんトリオ(田原俊彦、野村義男、近藤真彦)というのがありました。昨日のコンサートは、ろのきんトリオ(Ross Carey、野村誠、近藤浩平)でした。今度、「た」から始まる作曲家と近藤さんと3人で、「たのきん作曲トリオ」でコ…

旅する音楽、旅しやすい音楽

ポータブル・コンチェルトのコンサートをやったわけですが、ポータブルとは、どういうことでしょう?ポータブルですから、やはり旅をしたいですね。今回はジーベックホールでやりましたが、山小屋から、民家から、カフェから、色んな場所を巡るツアーをした…

Gillian Whiteheadさんとは

ニュージーランドを代表する作曲家だそうで、今回演奏された曲は、子どもや中級レベルのピアノ学習者向けに書いた曲で、彼女の書いたピアノ教則本の最後の方に出てくるらしい。これが、なかなか独特で面白かった。この教則本は、お薦めです、きっと。

ヴィオラと鍵ハモ

それにしても、ヴィオラと鍵盤ハーモニカの相性はいいです。ロス・ケリーも、近藤浩平さんの「ヴィオラ+鍵ハモ+打楽器のコンチェルト」、そして、同じ編成の野村の「きせかえコンチェルト」を聴いて、ヴィオラと鍵ハモが、こんなに良い組み合わせとは思わ…

ギロは凄い

ジーベックでのコンサート「ポータブル・コンチェルト」公演、終了しました。演奏の皆様、関係者の皆様、おつかれさまでした。いろいろあるのですが、ヴァイオリンとギロという似ても似つかぬ楽器を並べて聴いて(+見て)みると、ギロとヴァイオリンが同族…

今年は良い年になる

数日前なのですが、突然、思ったのです。原発事故で放射能が漏れ続け、いつまで経っても地震が頻発していて、しかも、2012年は恐ろしいとか何とか言うような予言や噂なども巷に溢れていて、逆に、2012年は、凄い良い年だ、などとは、誰も言わないし、言えな…

1月21日のコンサート概要を、曲目解説をまとめて整理し直しました。

本来なら、3000円の入場料にすべき内容で、超一流の演奏家たちの演奏と、ユニークな作曲家の新作が目白押しですが、うっかり1000円にしてしまいましたので、超お得になっております。本日、ついに東京から中島久美さん(ヴァイオリン/ヴィオラ)が…

神戸の震災から17年

神戸の震災から17年経ちました。毎年、この日が来ると、色んなことを思い出します。昨年末に、キッチンの配置を変えて以来、突如、連日のようにいろんな来客があって、我が家がカフェのような芸術フォーラムのような様相を呈して参りました。昨日も、マリ…

「ポーコン」、「きせかえコンチェルト」の曲目解説

本日は、一日中、1月21日のコンサートのリハーサルをしている予定です。そのうちの野村の新曲「ポーコン」、「きせかえコンチェルト」の曲目解説を書きましたので、まずは、アップしておきます。こんな曲です。ロスの曲などの解説は、昨日の日記を参照く…

この作曲家、変や!Gillian Whiteheadさんって、どんな曲?

1月21日(土)ジーベックホールで世界初演するRoss Careyから新曲などの曲目解説が送られてきましたので、簡単に訳しました。ロスの曲はかわいらしい小品で楽しみです。明日からはベルリンから一時帰国の駿田さんも加わってのリハーサルで、楽しみです。…

解けないナゾナゾをつくる〜日本国際教育理解学会の研究会にて

聖心女子大学で開催された日本国際教育理解学会の「文化的多様性と国際理解教育」という研究会にて、ワークショップをしてきました。そこで、しょうぎ作曲をしたり、ホエールトーン・オペラからの抜粋をとりあげたり、歌を作ったりすることを通して、色々語…

練習は楽しみを見つける場

1月21日(土)の神戸XEBEC HALLでのコンサートに向けて、片岡祐介さん、薮公美子さんとリハーサルをしております。Ross Careyの新曲や、野村誠の新曲の打楽器パートは、技術的に非常に難しいわけではないので、演奏者は、演奏で遊んだり工夫するゆとりを…

避難してきたアーティストの仕事を探すプロジェクト

先日、このブログに書きましたが、少なからず反響がありまして、これは、必要なことだ、と感じております。本日も、某大学で特別授業をする件の打ち合わせに行ったついでに、避難して来たアーティストの仕事を探す重要性について話しました。すると、〜〜〜…

ポーコンのリハーサルやってます

昨日も今日も、1月21日のジーベックホールのコンサートに向けて、近藤浩平「ヴァイオリンと打楽器の為の協奏曲」、野村誠「ポーコン」(ヴァイオリンとポータブル打楽器のための協奏曲)の練習を、薮公美子とやっておりました。「これ、なかなか覚えられ…

京都に避難してきたアーティストの仕事を探すプロジェクト、開始します

震災を経て、何人ものアーティストが京都に移住してきております。今、現在でも移住しようか迷っている人もいますが、そういう人たちの悩みの一つが、移住して食べて行くことができるか、です。で、その情報がないと、不安だから移住できない、ということも…

自分と子どもを放射能から守るには

この本、買いました。 分かりやすいです。自分と子どもを放射能から守るには(日本語版特別編集)作者: ウラジーミル・バベンコ,ベラルーシ・ベルラド放射能安全研究所,今中哲二,辰巳雅子出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 2011/09/16メディア: 単行本購入: 1…

努力すること、浄瑠璃

本日、おみくじをひきました。 幸福は求めて得られるものではない きげんよく暮らして服をまねくもととするほかない わざわいはさけられない 他人を害する心をなくして わざわいに遠ざかる法とするほかない とあって、 願いごと:何にごともかなうが努力がか…

WWOOFっていうのが、あるそうだ

本日、イギリス人の映像作家のJodyが、我が家を訪ねて来て、ぼくと薮さんのデュオ演奏の撮影をしてくれました。イギリスのニューカッスルで「ホエールトーン・オペラ」をやった時に、片岡祐介が、「キーボード・コレオグラフィー」をやった時に、遠田誠がホ…

写真から作曲する〜ドキュメンタリー・オペラ「復興ダンゴ」

1日から3日まで3日間は正月気分だったのですが、4日、5日と砂連尾理(ダンス)と上田謙太郎(映像)との濃密な2日間が入ってしまい、すっかり創作モードになってしまいました。2月18日、19日の公演に向けて、一気に作品の全貌が形になってきてお…

林光さん

林光さんが永眠されたとのことです。80歳とのことです。 ぼく自身は、8歳で作曲を始めた直後に、林光 ピアノの本作者: 林光出版社/メーカー: 全音楽譜出版社発売日: 1998/12/10メディア: 楽譜 クリック: 5回この商品を含むブログを見る光さんのこの楽譜に…