その後、音まち事務局との打ち合わせ。「千住の1010人 in 2020年」に向けて。語っているうちに、「千住の1010人 in 2020年」が「千住の1010人 from 2020年」に成長していく、化けていくイメージが押し寄せてきた。2014年に開催した「千住の1010人」は、足立市場という特定した場所で、10月12日という特定した日付に開催された。2020年の「千住の1010人」は、1箇所だけでなく町全体で開催し空間的に広がりのある企画にしたいと思っていたが、1日限定イベントでなく時間的にも広がりのある企画になり得ると思った。inがfromになり得るのではないか。そんな言葉を考えるだけで、2021年以降にどう結びつけていくか、いろいろアイディアが生まれてくる。2度美味しい、3度美味しい、延々と味わい続ける。2013年に「千住だじゃれ音楽祭第1回定期演奏会 音まち千住の大団縁」を開催した時に、2年間のプロジェクトの集大成なのに、ここが「だじゃれ音楽」の始まりと言ってたけれども、今年の「千住の1010人 in2020年」は「リモートだじゃれ音楽」のキックオフになるから、やっぱり歴史のはじまりになりそうだ。2013年のぼくの言葉を、久しぶりに聞き返してみるか。
夜は、だじゃ研(だじゃれ音楽研究会)と「帰ってきた千住の1010人」をオンラインで試す活動。今日は、「フォト グー ラファー」という全くオンラインを想定していなかった曲が、予想以上にZOOMで効果的で、作曲者自身、驚く。さらに、「だじゃれの村祭り」という曲は、行列になってパレードする曲なので、ZOOMでやるのは不可能と思ったが、工夫次第でカーニバル感を出せたことに感動。よくよく考えたら、リアルの世界で一列に並んで行進したら、実は自分の前後の人しか見えない。でも、列の一部になることができる。ZOOMだと列になれないのに、みんなの姿が見える。この状況をうまく利用しながら、2020年のパレードができるのではないか、と考えた。新型コロナウイルスの感染収束の見込みが立たない今、「千住の1010人 in 2020年」を遠隔でバーチャルで、どんな驚愕の実現の仕方をするのか、ぼくたちに課せられた宿題になっている。ステイホームのホームワークは、なかなか難題だが、難題が出現すればするほど、燃える、気持ちが高ぶる。そして、だじゃ研と色々実験すると、難題だと思ったことが、実はなんでもなかったりするんだ、と勇気づけられる。この10年間培ってきたことの成果を今一番感じる。